姫椿流 隠居生活への道

本と紅茶とピアノを愛するアラフィフ姫椿のブログです。隠居生活が夢♬ 小田原についても書いています。

モノに執着しないで生きて行きたいと改めて感じた災害

Peony, White, Floral, Blossom, Summer

 

明日は我が身

 

先月は、大きな台風が何度も来て、各地にとてつもなく大きな被害をもたらしました。

 

我が家は幸いにも何の被害もありませんでしたが、

 

しかし、それは今回はたまたま運が良かっただけのこと。

 

台風は毎年必ず来ます。

 

そして、地球温暖化により、被害は年々大きくなってきています。

 

雨も、近年はびっくりするような量が降るようになりました。

 

後は、地震や噴火。

 

決して他人事ではなく、明日は我が身だと思っています。

 

形あるものは永遠ではない

 

今回の災害でしみじみと感じたことは、

 

やはり、モノは少なく持って生活するのが良い、ということです。(備蓄品は別です)

 

 

今回、形あるものは永遠ではないという当たり前のことを、改めて感じたのです。

 

これまでの人間の歴史も、造っては、壊され、また造っては、壊され・・・・

 

この繰り返しでした。

 

そうやって人間は生きてきました。

 

人間はどうしたって大きな自然の力には敵いません。

 

そしてこれからも、創造と破壊を繰り返し、私たちは生きていかなければならないのです。

 

そう考えると、モノに執着して生きることがバカバカしく思えてきます。

 

しかし、それでもやはり私は、大切にしているピアノや、結婚の時に買った家具が使い物にならなくなったらと想像するだけで、悲しく思うし、モノに執着せずに生きるなんて、そう簡単なことではないことは分かっているつもりです。

 

どんな場所に住むのが理想?

 

先月の台風は、風の被害も勿論ありましたが、雨の被害が大きかったです。

 

テレビなどでも言われていますが、住む場所は、川の側や低地、崖の上下などは避けた方が良いですね。

 

山の中腹などは盛り土がしてあって危険があるらしいですが、リスクが少ないのは高台であるようです。地盤もしっかりしているところが多いそうです。

 

しかし風は避けられないので、絶対大丈夫とは言えません。

 

また、もしかしたら、近くにまだ知られていない活断層があるなんてことも。

 

 

結局、どこに住んでも、リスクがゼロの場所なんてないのかもしれません。

 

私たちの出来ることは、なるべくリスクの少なそうな場所を選ぶことしかありませんね。

 

しかし、そういう場所は地価が高いので、結局、そういう場所に住める人は限られます。

 

なかなか難しいことです。

 

 

家を所有するのはリスクが高い

 

また、どんな家に住むのが最良なのかとも考えます。

 

一戸建てはよりは、マンションの方が建物の強度がありそうです。

 

でもマンションは、停電したらエレベーターが使えなくなり、水道も止まります。

 

そうすると、マンションで、1階や2階は水没が怖いので、階段でも何とか生活できる3階か4階あたりに住むのが良いのでしょうか?水の備蓄もしっかりしておく必要がありますね。

 

ただ、マンションは共同生活なので、どこかが壊れて修理をする場合に、自分の意思だけではどうにもならないことが多く不自由なので、そういう点では一戸建ての方が良いような気がします。

 

どちらも一長一短。なかなか難しいですね。

 

では、分譲か賃貸か。

 

持ち家で、まだローンが残っている状況で被災してしまったら、生活再建はとても苦しくなりそうです。保険で何とかなれば良いのですが。

 

けれども、分譲住宅は自分のモノだという安心感があるし、老後のことを考えるとやはり持ち家の方が良いかとも思います。

 

しかし、これからの時代は、ギリギリの経済状況で35年ローンを組んで家を買うということは、大きなリスクでしかないと私は思います。

 

私たち夫婦も、結婚当時深く考えることなく35年ローンで家を買いましたが、今から思うと、無謀なことをしたと思います。まだローンは三分の一残っていますから。

今、もし家を失ったらと想像しただけでも恐ろしいです。

 

これからの時代は、持ち家は金銭的なゆとりのある人だけが持てば良いのではないかと私は思っています。ローンなんて組まなくても買える人、です。

 

そうするともちろん、私も家を所有することは出来ない層に属することになります。

 

もともと、戦後しばらくの間までは、日本はほとんどの人が借家住まいだったのです。皆が家を買えば、自分も欲しくなってしまうけれど、これから、そういう持ち家志向が少なくなっていけば、そんな気持ちにもならないのではないでしょうか。

 

 

おわりに

 

災害の多い日本において、いつ何が起こるか分からないような土地を、大きな借金をして買うことは、大きなリスクでしかないと、今回改めて感じました。

 

家が壊れたり、浸水しても、持ち家でなければ被害は家財道具だけですみます。

 

そして、その家財道具も、ミニマルな暮らしをしていれば、被害も少なく、後片付けの苦労も少なくて済みそうです。

 

また、そういう目に見えることだけでなく、モノに執着せずに生きることは、精神的にも色々なことから自由でいられるような気がします。

 

日本に住む限り、災害からは逃れられません。

残念ながら人間に出来ることは限られているのです。

 

それならせめて、身の丈以上のモノを所有せず、モノに過剰な執着心を持つことなく生きて行くことで自分を守ることもある程度は可能であるかもしれません。

 

色々なことを考えさせられた2019年の台風でした。