海外で暮らす友人から絵葉書が届く
ポストを覗くとエアメールが入っていました。
それはイギリスに住んでいる友人からの絵葉書でした。
私の大事な友人は、夫の会社の都合によりイギリスに駐在しています。
何て華やかで素敵なのでしょうか。
私の夫は仕事上、海外に赴任することはありませんので、私が海外に住むことは一生ないでしょう。
友人は専業主婦ですが、英語が堪能で、学生の頃から様々な国を旅をし、海外志向でありました。
ですから、友人が外国に駐在することは驚きでも何でもなく、若い頃からの彼女を知っている私は、なるべくしてなった、と思っています。友人の思考や行動の必然的な結果でしょう。
友人が羨ましいか?
一方、私はどうなのかと言うと、そんな友人を一瞬羨ましく思う気持ちはあるのですが、落ち着いてよく考えてみると、実はそんなに羨ましくもないということに気が付きます。
これは負け惜しみでも何でもありません。
外国に住むというのは素敵なことだろうとは思うけれど、引っ越しなどの様々な手続きや言葉の壁のことを考えると、正直言って面倒であるという気持ちの方が大きいです。
そこを乗り越えれば楽しくて素晴らしい経験になるのだろうと思いますが。
海外旅行ですら、トランクケースに荷物を詰める準備のことを考えただけで面倒に思い、旅行は国内の身軽に行ける場所で十分だと思ってしまう私なのです。
人はなりたい自分になっている
人生、うまくなっているな、と思います。
友人も、私も、決して打算で結婚したわけではなく、それぞれのベストのタイミングで出会い、縁があって結ばれました。
ちょっとした旅行は好きですが、基本的には家での日常生活にささやかな幸せを見い出すことに喜びを感じる私です。
そんな私が、海外赴任の可能性がある男性と出会って結婚する可能性はなかったと思います。
出会っていても、結婚するまでの縁はなかったと思うのです。
また、自分自身がそのような職場で働いているわけでもなかったので、配偶者としてではなく、自分自身が海外勤務になるという可能性もありませんでした。
意識していなくても、人は自分が「なりたい」と思う自分、思い描く未来に向かって行動しているのではないでしょうか。
結婚だけでなく、学校や、日常のささいな選択においても。
今まで生きてきて、想定外のことも沢山ありました。
不幸なことも。
しかし、それでも大体において、私は自分の望んだ通りの人生を送っていると思うのです。
夫と2人の子どもがいる、平凡な専業主婦である私。
それなりの苦労もありますが、一般的にみれば平和に暮らしている方でしょう。派手でも華やかでもない生活ですが、穏やかで、ささやかな暮らしです。そしてそれで充分だと思っています。
過去から続く自分の考えや行動が、今の自分の環境を作っているのです。