垣谷美雨著「もう別れてもいいですか」
図書館で随分前に予約をしていた本が、忘れた頃に私の元へやってきました。
垣谷美雨著『もう別れてもいいですか』
読書のお供は、紅茶と昨日作ったレーズンマフィンです。
この時間が至福なのです。
ああ、幸せ。
タイトルと表紙から簡単に想像できると思いますが、主人公は夫と別れたいと願うもうすぐ60歳になる女性です。
主人公の女性と、その高校時代の同級生たち、そして主人公の二人の娘たちの生き方。
共感できることが山ほどあり、読んでいて気持ちが良かったです。
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私と夫の関係は
小説のことはさておいて、私と夫との関係はあまり良くはありません。
夫はどう考えているのかは分かりませんが、私は、積もり積もった過去の恨みを忘れることは出来ないし、現在でも、日常生活の中での不満は少なくありません。
しかし、夫への不満を、実家の母や友人知人に聞いてもらったり、ブログに書いたりしても、その時は少し気持ちが楽になるのですが、後になると何となく気分がすっきりしません。
それは、別れる勇気もないのに、不満をダラダラと言うということは建設的ではないし、そんな自分自身を恥ずかしく感じるからなのだと思います。
類は友を呼ぶ
人というのは、大体同じレベルの人間同士が集まるようになっています。類友の法則です。
だから私と夫が一緒にいるのも、やはりどこか根本は似た者同士なのだろうと思います。
そこのところを私はよく忘れてしまいがちなのですが、自分も決して完璧ではないし、弱いところのある人間なのです。
だから、夫の言動を責めたり、内に貯め込んで恨んだりしたくなったときは、じゃあ自分はどうなの?と問うことにしています。最近は。本当に最近です。
私は弱い人間なので、今より少しでも人格の高い人間になりたいと思います。だから、人のことを考えている時間があったら、自分を高める言動に意識を向けて行きたいです。それはなかなか口で言うほど簡単ではないのかもしれませんが。
もし、それが出来たとしたらの話ですが、日々、意識を高めて生活するうちに、気が付いたときには夫との間に埋められないほどの差がついたとします。別れのときがくるとしたら、きっとその時なのでしょう。そして、その時は、悩むことも、無理をすることもなく自然な形で別れが来るような気がします。
これは、夫婦の間だけでなく、友人などの人間関係においてもそうなのではないでしょうか?私のそれほど多くない経験からしか推察できませんが、あまりにも合わない相手とは、一時期は付き合うことがあったとしても、いずれ離れて行くことになるのではないでしょうか。
おわりに
垣谷さんの本を読んだことから色々考えてしまいましたが、この本はとても気軽に楽しく読める本なので、まだ読んでいない方はぜひ読んでみて頂きたいです。特に既婚女性におすすめです。
色々あるけれど、夫とはもう20年以上も連れ添ってきたので、もうちょっと頑張ってみましょう・・・。