学歴偏重による教育費の高騰
韓国では、近年、貧富の格差が広がっているようです。
そういうネットニュースを見つけたので、リンクを貼りましたが、リンク先が消去されました。(R2.2.2)
韓国が超学歴社会であることは有名です。
良い大学へ入るための受験戦争が過熱。
韓国の社会は今厳しくて、大学を卒業しても正社員になれるのは4割程度。
だから、大学に行かなければ、戦いの土俵にも上がれないということなのです。
とにかく大学へ、少しでも良い大学へ。
そういうわけで、子どもたちは、朝から晩まで勉強漬け。小さい頃から塾通い。
親は、塾代を捻出するのに必死なのだそうです。
子ども一人当たりの教育費がとにかく高いので、子どもをたくさん作ることもできず、少子化は進む一方で、こちらも大きな問題なのだとか。
そして自殺率もとても高い国なのです。
親は、必死に塾代にお金をつぎ込んだ結果、気が付けば貯金のないままに老後を迎えることに。そんな人が多いのだそうです。
日本も、似たようなものなのではないでしょうか?
我が家の塾代
我が家の子どもたちは中学1年生と3年生。
二人とも、塾へ通わせています。
先日、今年度の年間の塾代を、月謝、夏期講習、模試代などの特別費をすべて加えて計算してみたら、二人合わせて約100万円の見込みとなりました。
中3の娘はともかく、中1の息子を塾に通わせるかどうかは、実は迷いました。
2年生からでも良かったかなと。
でも、とても良い塾であることは確かであるし、子どもたちは嬉しいことに勉強が好きで塾も好き。通わせて悪いことは一つもありません。経済的な負担だけが問題なのです。今でも、失敗したかと思うことがあります。1年間にかかるであろう塾代を貯めておけば結構な額になりますから。
奨学金で大学へ行ったN君
何もかもを親にしてもらう子どももいれば、そうではない子どももいます。
私が独身時代に働いていた会社の、同期入社のN君。
彼はとても優秀でしたが、実家は自営業で、経済的に不安定。大学は奨学金を借りて卒業しました。
お給料日の昼休みになると郵便局へ向かうN君を、よく見かけました。奨学金の返済をしていたそうです。
バブルが弾けると、父親の仕事がいよいよほとんどなくなってしまい、N君とそのお姉さんの給与収入の一部で、何とか実家を助けていたそうです。
奨学金の返済と実家への援助。さぞ大変だったことでしょう。
私やN君の働いていた会社の社員は、割と裕福な家のお坊ちゃま、お嬢さまが多かったので、負けず嫌いのN君は、悔しい思い、どうにもならない色々な思いがあったそうです。
いつか二人で夕食を食べに行ったときに、そういう話をしたことを今でも思い出します。
どうして私にそんな話をしてくれたのか。
「まあ、姫椿ちゃんには分からんやろうけどな」
などと言われましたが。
月日が流れ、そんなN君もすっかりアラフィフのおじさんに。
努力家のN君は、会社では出世し、結婚して子どもにも恵まれ、マイホームを構え、幸せに暮らしています。
彼は、悔しさやどうにもならない思いをバネにして、努力したのだと思います。
おわりに
親としては、あれもこれもしてやりたい、と思う気持ちはあっても、経済的な問題が立ちはだかります。
現状の家計をしっかり把握すること。現実を見つめること。
我が家では、子どもたちには今から、できれば国公立大学に進んで欲しい、ということと、自宅から通える大学を選ぶこと、この二つを折りにつけ話をしています。
上の子が高校生になったらどれくらい教育費がかかるかは、まだ未知の世界です。
でも、これからますます負担が増えることは間違いないでしょう。
今のうちにしっかり働いて、しっかり貯金しなくては。
大学を卒業させてやれやれ、と思い気が付けば自分は年老いて、貯金はゼロ、もし借金まであったらお先は真っ暗です。
子どものことも大切ですが、親である自分たちのことも大事にしたい。人生楽しまなくては、とも思います。
親として、出来ることと出来ないことをしっかり子どもに伝えていくことも大事なのではないでしょうか。