2018年の読書計画
本が大好きです。
子どもの頃から、読書が一番の趣味でした。
色々な本を読みますが、一番好きなものは小説です。
純文学も大衆文学も、どちらも読みます。
推理小説、恋愛小説、歴史小説・・・どんなジャンルでも割と何でも読むほうです。
その時その時で、読みたいと思うジャンルや作家は違ってきます。
例えば、少し前までは東野圭吾などのミステリーに夢中になっていたけれど、今は村上春樹の気分、とか。一時的に時代小説ばかり読んでいたら飽きてしまって、暫くはもういい、という気持ちになることも。
私は、10代の終わりから20代の初め頃にかけては、外国の文学作品を好んで読んでいました。
最近、なぜかそんな若かりし頃に読んだ作品をもう一度読んでみたいという気持ちが高まっています。
そういう訳で、今年は若い頃に読んだ名作を再読しようと決めました。
20歳前後に読んだ、心が震えるほど素晴らしいと感じた名作はこの三冊です。
- アレクサンドル・デュマ著「モンテ・クリスト伯」
- マーガレット・ミッチェル著「風と共に去りぬ」
- パール・バック著「大地」
1 アレクサンドル・デュマ著「モンテ・クリスト伯」
「三銃士」で有名なフランスの、アレクサンドル・デュマの「モンテ・クリスト伯」は、無実の罪で14年間牢獄に入れられたエドモン・ダンテスの脱獄劇、そして壮大な復讐の物語です。
子供向けに内容を短くまとめた「巌窟王」を読んだことのある方は多いのではないでしょうか。
私はこの小説を20代前半の頃に読みました。
今では物語の細部もラストもすっかり忘れてしまっていますが、その当時、もう面白くて面白くて、寝る間も惜しんで読んだ記憶があります。
今までの人生で読んだ本のNo.1だと思いました。
そして、何年か、何十年か後に、必ず再読しようと心に決めた本なのです。
2 マーガレット・ミッチェル著「風と共に去りぬ」
【明日は明日の風が吹く】で有名な「風と共に去りぬ」です。
アメリカ・南北戦争の頃の、美貌の主人公スカーレット・オハラの半生を描いた物語です。
この本は高校生の時に読みました。
当時は、美しく、気性の激しいスカーレット・オハラよりも、彼女の従姉妹でおとなしくて優しいメラニーへの思い入れが強かったです。
そして、スカーレットの初恋の人、美青年で紳士的なアシュレに恋心を抱きながら夢中で読んだものです。
若い頃の私は王子様系の男性が好きだったようです。
レット・パトラーのような激しいタイプの男性には全く魅力を感じませんでした。
3 パール・バック著「大地」
近代中国の、ある家族の壮大な物語です。
中国は広くて、何もかものスケールが大きくて、日本とは全然違うと感じました。
貧しい農民が努力の結果、大地主になるのですが、細かい内容はすっかり忘れてしまっています。
でも、この本も高校生の頃に読みましたが、とにかく面白かった!
面白かったという記憶だけはあるのです。
読書の楽しみ
三冊とも、素晴らしく感動したということは覚えているのに、20年以上経つと内容をすっかり忘れているなんて、読書なんてそんなものなのでしょうか。
どの本も、自分のことだけを考えて生きていられた、今から思うと気楽で呑気な日々をそれが貴重だとも思うことなく、ぜいたくに過ごしていた若かりし頃に読みました。
それでも、そんな未熟で世間知らずの娘だった私でも、人生について深く考えさせられ、「本物」の文学に感動し、心が震える経験をしました。
それから時が過ぎ、波乱万丈というわけではないけれど、結婚し、子どもを産み育て、様々な経験を積んだ今、同じ作品を読んでみて、若い頃と比べてどんな風に感じ方、受け止め方が変わるのだろうか、というところが私のとても楽しみなところなのです。
読書の楽しみの一つには、その作品を読む年代によって、物語の感じ方や思い入れを持つ登場人物というものが変わってくる、ということがあると私は思います。
若い頃には気が付かなかったことも、感じ取れることがあるでしょう。
おわりに
まずは1番好きだった「モンテ・クリスト伯」から読む予定です。
それから、去年発売された村上春樹の新作、「騎士団長殺し」を図書館で予約していたのが、最初は予約が100人以上の待ちだったのが最近ようやく10人待ちにまでなり、もうあと少しで私の手元にやってきそうなので、こちらも今とても楽しみにしていることです。
読みたい本がたくさんあるということは幸せなことだと思います。
今年も、楽しく読書が出来そうです。