シニア世代の素敵マダムをウォッチングする
先日、久しぶりに新宿の街を歩いていたら、たくさんの素敵マダムに遭遇しました。歳は65~70代後半といったところでしょうか。
髪は丁寧にセットされ、洋服もセンス良く、姿勢もピンとしていて堂々たる風格。どのマダムからもオーラが感じられました。
昔は街を歩いていても、若いおしゃれな女性にばかり目が行っていましたが、自分が年齢を重ねるにつれて、自然に素敵なシニア世代の女性に目が留まるようになりました。無意識に自分の20年先のお手本を探し求めているのでしょうか。
若い頃は外見の美しさがすべてだった
若い頃、特に10代のころというのは、自分の容姿に対してコンプレックスをもち、人と比べて悩みに悩む時期なのではないでしょうか。
そのほとんどが、本人の強い思い込みで、他人からみれば「そんなに悩むほどでもないのに・・」というレベルであることが多いように思います。しかしまだまだ精神的に未熟な時期ですから、仕方のないことなのかもしれません。
私も思春期の頃は、鏡を見てはため息をつく日々でした。
親はよく、「人間は顔じゃない、中身だよ。」と言いましたが、10代の頃の私は、人(特に女の子)は顔の美しいのが一番なのだということを信じて疑うことはなかったです。
勉強が出来たり、スポーツや芸術の分野で才能を持っているクラスメイトよりも、顔の綺麗な子が羨ましくて仕方がなかったです。
知性と品性が人間の魅力をつくる
私は今40代半ばです。時を経て今しみじみ思うことは、人間を魅力的にするものは知性と品性であるということです。
顔の造形が整っていることは、それだけで人生得をすることは間違いないでしょう。
しかし、30歳を超えたら人間、いくら姿形が良くても中身がからっぽだと、ただ顔が綺麗なだけで、何の魅力も感じられません。
中身のある人間は、それが必ず外見に滲み出ます。
これまで、多くの魅力的な人に出会ってきましたが、その人たちすべてが美男美女という訳ではありません。
とびきり外見が良いわけでもないのに、オーラがあって、素敵な人っていますよね。
そういう人に共通することは、知性があって、なおかつ品が良いことだと思います。そこはかとなく漂う品の良さ。
不思議なことに、こういうものを備えている人は、特別整った顔立ちでなくても、美しく見えるのです。
もちろん、外見についても清潔でそれなりのおしゃれは必須です。
人はある程度見た目で判断される、と私は思います。
この「見た目」とは生まれつきの顔立ちではなく、身だしなみのことです。
髪の毛はぼさばさ、よれよれの服を着ている人を素敵だと思う人はほとんどいないと思います。たとえどんなに人格が優れていても。
知性や品性はどうやって身に着けるのか
では知性や品性というものは、どうやったら身につくのか、そして磨かれるのでしょうか?
それは、一朝一夕で身につくものではないと思います。
日頃から美しいものに触れて感性を磨いたり、興味のあることに一生懸命取り組んで勉強する。
何か特別なことをしなくても、毎日をきちんと、自分というものをしっかりと持って丁寧に生活していれば、自然とその人のスタイルが出来上がり、醸し出されるものがあると思うのです。
「ロンドンンマダムのおしゃれライフスタイル」のマダムはパワー全開
こちらの本に出てくるロンドンマダムたちはファッションもインテリアも個性的で、しっかりと自分のスタイルを貫いていて、魅力にあふれています。
マダムたちの年齢は記されていませんが、おそらく70代くらいではないでしょうか。
自信に満ち溢れ、キラキラ輝いているマダムを見ていると、歳をとることがこわくなくなります。
毎日を自分らしく生き、素敵に歳をとりたいです。
人生、最後まで自分のスタイルを貫けたら幸せですね。