働き始めて3ヶ月が経ち、思うこと
3年ほど専業主婦でいたあと、平日午前中のパートを始めてそろそろ3ヶ月になります。
以前パートをしていたときは、職場の人間関係になじめなかったことで、日に日に職場へ行くことが苦痛になり、通勤電車で降りる駅が近づいてくるとお腹が痛くなったり、ストレスから子どもに必要以上に強く叱りつけてしまったり、勤務日前日の夜が憂鬱でたまらくなったりと、辛い日々を過ごしていました。
そして、自分は結局会社勤めには向いていないのかもしれない、家で出来る仕事が向いている、節約して専業主婦でいるのが向いている、と結論づけていました。
もともと大勢で過ごすよりも、一人で静かに読書をする方が楽しいと思うタイプなので、自分は人付き合いが苦手なのだと。
しかし、新しい職場で3ヶ月働いてみて、決して私は外で働くことが苦手なわけでもなく、人とのコミュニケーションが不得手なわけでもない、ということが分かりました。
今までの職歴
そういえば、学生時代に経験したいくつかのアルバイトも、新卒で結婚するまで働いた正社員の仕事も、全く嫌なことがなかったわけではありませんが、それなりに良い人間関係を築いて、楽しく働いていました。
それから結婚し2人の子どもを産み、下の子が小学校にあがったタイミングで、約12年間の専業主婦生活に終止符を打ち、初めての主婦パートというものをすることになりました。
しかし、その職場には相性が悪いのか、私とはどうしても合わない人が何人かいました。意地悪をされているという確信もありました。私自身がどんなに様々な努力をしても変えるのことのできない環境がありました。
1年ほどその職場で頑張りましたが、結局退職することを決意。再び始まった専業主婦生活は、毎日が穏やかで幸せな日々でした。
そしてそれは、1年間のパート生活で傷ついた心を癒す日々でもありました。
人生観を変えたミニマリズムとの出会いはこの頃です。
再びパートに出ることに
私は家に居ることが大好きなので、このままずっと専業主婦生活が出来れば言うことはなかったのですが、残念ながら、これから増え続ける二人の子どもの教育費のことを考えると、どんなに節約してもお金が足りないので、再びパートに出ることを決意しました。
生きがい とか 社会との関わりを持ちたい という理由で仕事を始める人もいるでしょうけれど、私はただただ お金のため でした。
しかし、前職の嫌な思い出があるので、外に働きに出ることには勇気が要りました。
でも勇気を出して飛び込んでみると、今の職場は穏やかで親切な人がほとんどで、今私はとても気持ちの良い環境で仕事をすることが出来ています。
もちろん、敵に回すと大変な目にあいそうな人や、一癖も二癖もある人も少数はいますが、そこは今のところ何とか上手くやっています。その辺りは前職の経験が生きていると思います。
仕事は事務職で、パソコンにデータを入力したり書類を整理することが主な仕事です。学生アルバイトを除いて、私は今までずっと事務職の経験しかありません。
私は午前中だけの勤務なのですが、通勤時間が往復で2時間かかるということもあり、家事との両立はそれなりに疲れます。
でも、今まで3ヶ月間、仕事に行きたくないと思った日は一度もありません。
3連休の時なんて、お休みの最後の日は少し職場が恋しくなるくらいなのです。
このような自分の気持ちに、自分自身がびっくりしています。
結局人間関係なのではないかと思います。
自分に合う、合わないの仕事はあるけれど、仕事内容が余程不向きなものでない限り、人間関係が良好であれば、それだけで楽しく働いていけるのではないか。
そんな風に思っています。
仕事が終わって帰宅したら、どっと疲れるし、ご飯、作りたくないなとか、掃除、面倒だな、と思うことはしょっちゅうですが、毎日何ともいえない充実感があります。
身体の疲れは一晩寝たらすっきりと回復し、翌朝は前向きな気持ちで職場へ向かいます。
おわりに
自分は内向的で人との関わりが苦手だから、外に働きに出るのではなく、上手く節約して専業主婦でいるか、何か家で出来る仕事を見つけるのが一番良い生き方であるのだ、と思いこんでいました。
前職で上手く行かなかったのは、自分との相性が悪い相手とのめぐりあわせが原因だったのでしょう。
どんなに歩み寄ろうと思っても、どうしても合わない人はいるものです。
仕事自体は自分に向いていると思っていたし、人間関係さえ良好であればずっと続けたいと願っていたのですけれど。
でもそこには私の居場所は無かったのです。
けれどもたくさんの辛い思いをしたことにより、色々なことを考え、自分を見つめ直しました。
そして良いタイミングで見つけた今の職場は、「ようやく見つけた私の居場所」でありました。
体力のない私にでも何とか家事と両立できる勤務体制で、趣味も楽しみ、お金も少々稼ぐことが出来る。そんな自分に合った今のライフスタイルに大変満足しています。
今までの苦労や、自分自身の見つめ直しは、ここにたどり着くために必要なことだったのでしょう。
過去の苦労から様々なことを学び、今にうまく生かせていると実感しています。
人生に無駄はないということですね。
そして、色々な自分、というものを発見することは面白いです。何が向いているか、何がしたいのか、簡単に決めつけてしまうのは勿体ないです。
今から何か大きなことを成し遂げたいというような野望は全くありませんが、日々の小さなことでも、決めつけることなく、小さな変化、挑戦を恐れずにいたいものです。