ミニマリストへの道
書店に行くと断捨離やミニマリズム、シンプルライフに関する本がいつも沢山並んでいます。それだけ世間の関心が高く、本も売れているのでしょう。
ミニマリストブームが起きたのは2015年頃ですが、それ以前にも断捨離やハウスキーピング、片付け・収納法などの本は数多く出版されていました。
私もそのような本を読み、シンプルに暮らすことへの関心が少しずつ高まっているところにミニマリズムの考えに出合いました。
それまでモノを減らしたり片付けや収納の工夫をする私の目的は、部屋をすっきりさせるため、見栄えを良くするため、というような表面的なことでした。
ドミニック・ローホーさんの本との出合い
ミニマリズムが人生を豊かにするための手段であることを教えてくれたのは、フランス人で日本の禅の文化を愛するドミニック・ローホーさんです。
私は知りませんでしたが、日本でミニマリストブームが起こる前から著書を出版されています。
ドミニックさんの本は数が多いのですべてを読んだわけではありませんが、イラストがありページ数が少ないこれらの本は、普段あまり本を読まない人にでもおすすめできるものです。
現在は中古のものしか手に入らないようです。
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ドミニック・ローホー 幻冬舎 2011-06-09
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もっと早くミニマリズムに出合いたかった
私がミニマリズムの考え方を知ったのは40歳を少し過ぎたころです。
- 自分の本当にやりたい事は何か?
- 自分にとって本当の幸せとは何か?
自分の心と真剣に向き合ううちに、物事への執着は薄れ、人間関係の悩みはほとんどなくなりました。 本当の自分というものが分かってきたように思います。
私の頭の中がクリアになるのと同じように、気が付けば部屋もモノが少ないスッキリとした心地よい空間になっていました。
今は生きて行くのがとても楽です。
しかし何も悩みが無くなったわけではありません。生きていると辛く苦しい事も勿論あるのですが、そういう事をまずは受け入れ、冷静にじっくり考える余裕を持てるようになりました。
起こった事を感情的にではなく、理性的に対処できるようになったのです。
おわりに
ミニマリズムに出合ったおかげで、私の人生は大きく変わりました。
それは、何者かになって脚光を浴びるようになった、という目に見える劇的な変化ではありません。
今も変わらず二人の子を持つ普通の主婦で、肩書も見た目も何も変わっていません。
でも、物事の見方、考え方、価値観は随分と変わりました。
それだけで人生は違ってきます。
ぱあっと道が開けたような感じです。
私はせめてあと10年早く、30代の頃にミニマリズムに出合いたかったです。
そうしたらお金を沢山貯められただろうし、物事への執着や人間関係で苦しむことからも、もっと早い段階で解放されていただろうと思います。
今はミニマルライフやシンプルライフの情報に溢れていて、20代や30代の若い人が若いうちにそういう考えを知ることが出来るのが羨ましいです。
私が10代後半だったころはバブルの時代で、モノをたくさん所有することが豊かさの証でした。
バブルが弾けたあとも、私はそういう価値観をずっと引きずっていました。
しかし、たくさんの経験を重ね、慌ただしい育児が少し落ち着いてほっと一息つけるようになった40歳過ぎが、私にとってはすっとミニマリズムを受け入れられる良いタイミングだったのかもしれません。