夏休みは大忙し
夏休みは学生にとっては楽しいときなのでしょうが、母親にとっては、普段よりも家事労働が増え、忙しくて大変な毎日です。
私も二学期が始まるのを指折り数えています。
子ども達がいて色々なものを散らかしていると、掃除機はかけにくいし、三度の食事の支度と後片付け、喧嘩の仲裁・・。
一日があっという間に過ぎて行きます。
三度の食事の支度は大変だけれど
大変な毎日ですが、こんなに大変なのもあと数年だろうし、子どもたちと濃厚な時間を過ごす時間はあとわずかしか残されていないのだと思うと、一日一日を大切にしなければと自分に言い聞かせています。
私にとって夏休みの一番大変なことは、三度の食事の支度です。
私は外に働きに出ていないので、毎日、食事は家族と一緒に食べています。
夫は不在の時もありますが、いつも必ず私はいるので、個食になるということはありません。
毎日、家族で食卓を囲み、賑やかに食事の時間を楽しんでいます。
佐藤初女著「『いのち』を養う食」
青森県で「森のイスキア」を主宰されていた佐藤初女さん(2016年没)。ここでは、悩みや問題を抱えた人を受け入れ、食事を共にし、寄り添う活動をされていました。
先日、佐藤初女さんの著書を読みました。
心に悩みを抱えて「森のイスキア」に来る人たちはほとんど、初女さんやスタッフたちと食卓を囲んでいるうちに、元気になられるそうです。
食べ物ほどストレートに心を伝えるものはないんです。「自分のことを思ってくれている人がいる」というのが、食べ物を通して伝わって、心の扉が開くんですね。おいしくごはんが食べられたとき、それはエネルギーとなって細胞にしみわたり、元気が出てくるのです。
「食」とは、ただ身体に栄養を与えるためのものではなく、心にも栄養を与えてくれるものなのですね。自分のために美味しい料理を作ってくれる人がいる、ということが「自己肯定感」を高めるのでしょう。
おわりに
夫と結婚してもう20年近くになります。
結婚当初は離婚することばかり考えていました。
生まれ育った環境があまりにも違うせいか、口を開けば言い争いばかりでした。
しかし、数年たち、女の子と男の子に恵まれ、どう考えても離婚は現実的ではなくなりました。
子育てをはじめ、年齢を重ねるにつれて得る様々な経験、読書から得る様々な世界、考え方。若くて未熟だった私は、成長し、少しは賢くなりました。
今でも時々、結婚って何だろう?と考えてしまうことはありますが、上手く、賢く結婚生活を営んでいく術を少しずつ身につけることが出来たように思います。
それは、夫の側からしても同じでしょう。
夫婦の関係、そして娘と息子に関することも、問題はたくさんあります。
けれども、我が家では毎日、家族で楽しく食卓を囲んでいます。
特に意識しているわけではありませんが、私はそういう基本的なことはきちんとしているつもりです。
初女さんの本を読んで、私が普通に当たり前のようにやっていることが、実は一番大切なことなのだということに気が付きました。
私の子ども達は、この先もきっと、何が起こっても大丈夫。
夫との関係も、平和に食卓を囲んでいるうちは、きっと大丈夫。
これからも、何があっても「食」だけはおろそかにしないように、心に刻んでおこうと強く思いました。