姫椿流 隠居生活への道

老後を意識しながら今を心豊かに生きる、アラフィフ姫椿のブログです。

【本】丁寧に大切に暮らす日常。心あたたまるエッセイ。石田ゆり子著「Lily-日々のカケラ-」

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歳を重ねても変わらず魅力的なゆり子さん

 

あまりテレビを見ない私は、世間の一般的な人と比べて、芸能人を知りません。

 

だから、好きな女優はだれ?と問われても、頭に浮かぶ女優さんの数は限られています。

 

最近出てきた人は、ほとんど分かりません。

 

 

女優さんだけでなく、お笑い芸人や歌手、アイドルグループ、ロックグループなども、最近の人は全然知りません。

 

さすがにこれではちょっと世間の話題についていけないので、何とかしなくてはと思ってはいるのですが・・・。

 

 

さて、女優、ですが、あまり多くを知らない私が、昔から素敵だなと思う女優のうちの一人に、石田ゆり子さんがいます。

 

ゆり子さんは私よりほんの少し年上ですが、同じ年代の人間として、昔からとても親近感を持っています。

 

昔から変わらず、透明感があり、綺麗で可愛くて芯の強さを感じさせる女優さんであると思っています。

 

日常を大切にするゆり子さんの心あたたまるエッセイ

 

 

そんなゆり子さんのエッセイが発売されました。

 

Lily ――日々のカケラ――

石田ゆり子 文藝春秋 2018-01-30
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日常の暮らしを大切にするゆり子さんの「大好き」が詰まった、このエッセイ集。

 

生き物にも、モノにも、あらゆるものに向けるゆり子さんの眼差しは優しくてあたたかいのです。

 

たくさんの経験から語られるゆり子さんの人生哲学は、胸にストンと落ちることばかり。

 

本は友達 人生の相棒

 

ゆり子さんは読書好きでもあります。

 

その読書について、とても共感できる箇所があったので、引用します。

 

鞄の中に1冊も本が入ってないと、わたしはなんだか焦ります。読むものがない!どうしよう、と書店に駆け込んでなにかしら「読むもの」を買います。

 

~中略~

 

本はわたしにとって、相棒。友達。自分ではない誰かの思い、物語の中の世界、その中を自分のペースで旅をするような、幸福感。そこに浸ることが何よりも幸せなのです。本に囲まれていると、人生にはたくさんの可能性があり、世の中には星の数ほどの思想があることにとてつもない幸福を感じる。

 

~中略~

 

本は友達。人生の相棒。NO BOOK,NO LIFE!

 

 

おわりに

 

感謝を忘れず、犬や猫たちとささやかな日常を大切に生きるゆり子さん。

 

有名な女優さんであるにもかかわらず、謙虚で、飾らない人柄が感じられました。

 

 

最後に、もう一つとても印象に残った箇所を引用します。

 

本当にしょっちゅう思うのですが、過去や未来を案じて今を失うのは人間だけです。

 

ゆり子さんのファンなら、ますます彼女を好きになるだろうし、あまり知らない人も、きっとゆり子さんのことを好きになるでしょう。

 

ゆり子さんの魅力がいっぱい詰まった、おすすめの一冊です。

 

パートを始めて半年が経ち、悩まされる人間関係。人間関係の悩みは鈍感力と自分の世界を持つことで解決しよう

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難しい人間関係

 

 パートを始めて、半年以上が経ちました。

 

 

今の職場は、常識があり、穏やかで親切な人がほとんどなので、人間関係で大きく悩むということはありません。

 

以前の職場の人間関係が辛すぎたので、今度の職場はパラダイスのようだ、と入社後しばらくは思っていました。

 

 

しかし、仕事に慣れてきて周りを見渡す余裕が出てくると、今まで見えなかったものが見えてくるようになるものです。

 

 

煩わしい人間関係

 

ほんの数人ですが、ちょっと苦手なタイプの人がいます。

最初は分からなかったのですが。

 

 

多くの人が集まると、どうしても合わない人が存在するのは、避けようのないことなのでしょうね。どんな集団でも。

 

100人いれば、考え方、感じ方は100通りあります。

 

一人として全く同じ考えの人間なんていないのです。

 

ぶつかり合ったり、誤解をすることを完全に避けることは出来ません。

 

 

万人から好かれることは、不可能でしょう。

 

 

ちょっとした誤解から関係にひびが入ることがあります。

 

 

そんなときは、本当に気持ちが沈んで、落ち込みます。

 

 

鈍感になる。図太くなる

 

何年か前に、医師で作家の渡辺淳一氏(故人)の著書「鈍感力」が話題になりました。

 

不倫がテーマの「失楽園」の著者でもありますが、これも一時は流行語となるほど大きな話題を呼びました。懐かしいです。

 

「鈍感力」とはマイナスのイメージがありますが、上手く世の中を渡っていくためには、持っているととてもプラスになる力であると思います。

 

鈍感力 (集英社文庫)

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人間関係でつまずくと、色々気を回しすぎたり、相手の顔色や言動の一つ一つに対して深読みし、物事を悪い方へ、悪い方へと考えてしまいがちです。

 

 

勝手な想像でネガティブになって、まるで一人相撲。

 

こんな風ではいけない、といつも自分に言い聞かせています。

 

叱られても、嫌味を言われても、次の日にはケロリと忘れる。

 

悪口を言われても気が付かない。

 

もしくは、相手はきっと私のことが羨ましくて意地悪をするのだ、などと都合良く解釈をする。

 

ちょっとした事で傷ついたり落ち込むことなく、良い意味で自己中心的に。

 

 

鈍感で、図太くありたい。そう願い努力する日々です。

 

 

一人になりたい

 

 

職場に限らず、仲の良い友人や、家族間であっても、人間関係は難しいです。

 

元々、あまり社交的ではない私は、時々、あらゆる人との関わりに疲れてしまって、何もかもが嫌になってしまうことがあります。

 

 

ピアニストのフジ子・ヘミングさんは、エッセイでこのように語っています。

 

 「人生の艱難辛苦から逃れる道はふたつある。音楽と猫だ」

これはドイツの偉人アルベルト・シュバイツァーの言葉。

 

~中略~

 

 正直に言って、人間より犬や猫のほうが好き。心が落ち着く。たとえ親切にされようと、意地悪されようと、人にそばでウロウロされるのは嫌。でも猫にはウロウロされても、邪魔にならない。二日続けて人間とつき合うと、私は日傘やサングラスで半分顔を隠したくなるほど疲れる。やり切れない。

 

 ドイツに居た頃の学校の長い夏休みは最高の日々だった。四十日以上も、誰とも会わずにすんだから。昼間も夜も開けっ放しの大きな窓からは、大木の間を風が通りぬけ、さらさらとした音が心地よかった。来る夏も来る夏も人間とは口をきくのも避け、会うのも避けた。部屋の中のピアノの練習の聞き手は、口をきかない動物たちだけだった。

 

 私は動物とのほうがうまくいった。人間とかかわると傷つくから。わざとではないにしろ、誤解を招いたり、傷つけ合ったりして、結局は疲れちゃう。

 

 人生に悩み、生きる力も失って、体が動かなかったことがあった。そういうときには音楽を聴いた。どれだけ救われたことか。沈んでいた気持ちが、音楽によって励まされ、癒された。そういう人ってたくさんいると思う。

 

フジ子・ヘミング 運命の力

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私は犬や猫を飼っていないけれど、フジ子さんの気持ちがよく分かります。

 

仲の良い友人とですら、会いたくない気持ちになるときもあります。

 

 

私の癒しは、音楽と小説です。

 

音楽を聴いたり、自分でピアノを弾いたり、小説を読んでその世界に浸ることで心の平安を保っています。

 

 

おわりに

 

 

人間は一人では生きていけないし、人間関係が煩わしいからといっても、まったく一人っきりだと、きっと寂しくて寂しくてたまらなくなるだろうと思います。

 

 

どんな世界に身を置いていても、人間関係の煩わしさから逃れることは、難しいことでしょう。

 

 

持って生まれた性格というものがあるので、なかなか自分の考え方を変えるのは難しいことではありますが、何事も過敏に捉えてしまうと、生き辛くなることは間違いありません。

 

良い意味で鈍感になること。

 

自分の世界をしっかりと持つこと。

 

働くこと、つまり生きて行くことは楽しいことばかりではありませんが、自分に合った方法で、少しでも楽しく、心地良く過ごせるようにしたいものです。

 

【本】文学界の天才中学生・鈴木るりかさんの「さよなら、田中さん」を読んで考える。人生や幸せというものについて

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14歳の天才作家の作品に心が震えた

 

中学生が書いた、最近話題の小説を読みました。

 

 

14歳の中学生作家、鈴木るりかさんのデビュー作、「さよなら、田中さん」です。

 

 

 

小学館の「12歳の文学賞」で3年連続大賞を受賞した鈴木るりかさん。

 

family.shogakukan.co.jp

 

話題になっているので・・と気軽な気持ちで読み始めたこの小説に大きな衝撃を受けました。

 

 

主人公の田中花実は小学6年生。工事現場で働くお母さんと二人で、貧乏だけれども明るく楽しく暮らしています。

 

 

そんな二人と周りの人たちとの日常や事件が、14歳が書いたとはとは思えない見事な人間描写で書かれています。

 

 

とにかくテンポが良く、どんどん読み進みます。無駄な箇所というものがひとつも無いように感じました。完璧だと。

 

また、細かいところにも気が配られていて、るりかさんの教養の高さが滲みでています。

 

ちょっと褒めすぎでしょうか?

 

 

想像力を働かせる

 

作中では、6年生の花実ちゃんや友人たちだけでなく、お母さんをはじめ、多くの大人が登場します。

 

 

作者の鈴木るりかさんをすごい、と私が思うところの一つには、そういう大人たちの微妙な心理描写が上手いところです。

 

 

まだ人生経験の少ない中学生が書いたとは思えないのです。

 

 

想像力、なのでしょうか。

 

そして、るりかさんは、優しいです。

 

どんな登場人物に対しても、どこか愛があるように感じます。どこかに救いの手を差し伸べているような。

 

 

幸せの形は人それぞれ

 

花実ちゃんとお母さんは、母子家庭です。

 

 

お母さんは工事現場できつい仕事をしながら花実ちゃんを育てています。

 

食事はいつも激安スーパーの、閉店間際の割引シールが貼られたお惣菜なのですが、底抜けに明るいお母さんと一緒の食事は、決して貧しいものではなく、豊かで幸せなものに感じられます。

 

そんなお母さんの下で育っている花実ちゃんも、明るく賢く素直な小学生です。

 

しかし、そんなお母さんも、どうやら過去に何か傷を負っているような様子が作中から察せられます。

 

賢い花実ちゃんは、お母さんのそんな過去のこともなんとなく察しているようで、お母さんをさりげなく気遣うことのできる女の子です。

 

他に、大家のおばさん、元秀才のニートの青年や、お受験ママ、友人の本当のお父さん、変り者の小学校の先生など、様々な人物が登場し、物語を面白く、また切なくさせています。

 

 おわりに

  

たった14年の人生経験で、様々な人間の心理を見事に描くことができる鈴木るりかさんには本当に驚かされました。

 

「さよなら、田中さん」は5つの短編から成っていますが、すべての物語が関連しています。

 

表題作の「さよなら、田中さん」は一番最後にあるのですが、終盤は涙が止まらなくて、通勤途中ではなく家で読んでいて良かったと心から思いました。

 

この最後の作品は、中学受験をめぐるインテリ一家のお話なのですが、なかなか凄い、本当に存在しそうなお母さんが登場します。見栄っ張りのお母さん,出来の良くない息子の心理。 そして、田中さん親子との絡み。悲劇のような話なのだれど、希望のあるような結末に心が揺さぶられました。

 

 

 

騙されたと思って、ぜひ読んでみて頂きたい小説です。

 

 

「毎日かあさん」で有名な西原理恵子さんのイラストも、内容にぴったりです。

 

 

【本】再読の楽しみ。人生経験を積んで読み返す物語から感じるもの。2018年は若い頃に読んだ名作を読み返す予定です

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2018年の読書計画

 

本が大好きです。

 

子どもの頃から、読書が一番の趣味でした。

 

色々な本を読みますが、一番好きなものは小説です。

 

純文学も大衆文学も、どちらも読みます。

 

推理小説、恋愛小説、歴史小説・・・どんなジャンルでも割と何でも読むほうです。

 

 

その時その時で、読みたいと思うジャンルや作家は違ってきます。

 

 

例えば、少し前までは東野圭吾などのミステリーに夢中になっていたけれど、今は村上春樹の気分、とか。一時的に時代小説ばかり読んでいたら飽きてしまって、暫くはもういい、という気持ちになることも。

 

 

私は、10代の終わりから20代の初め頃にかけては、外国の文学作品を好んで読んでいました。

 

 

最近、なぜかそんな若かりし頃に読んだ作品をもう一度読んでみたいという気持ちが高まっています。

 

 

そういう訳で、今年は若い頃に読んだ名作を再読しようと決めました。

 

 

 

 20歳前後に読んだ、心が震えるほど素晴らしいと感じた名作はこの三冊です。

 

 

  1. アレクサンドル・デュマ著「モンテ・クリスト伯」
  2. マーガレット・ミッチェル著「風と共に去りぬ」
  3. パール・バック著「大地」  

 

 

1  アレクサンドル・デュマ著「モンテ・クリスト伯」

 

「三銃士」で有名なフランスの、アレクサンドル・デュマの「モンテ・クリスト伯」は、無実の罪で14年間牢獄に入れられたエドモン・ダンテスの脱獄劇、そして壮大な復讐の物語です。

 

子供向けに内容を短くまとめた「巌窟王」を読んだことのある方は多いのではないでしょうか。

 

 私はこの小説を20代前半の頃に読みました。

 

今では物語の細部もラストもすっかり忘れてしまっていますが、その当時、もう面白くて面白くて、寝る間も惜しんで読んだ記憶があります。

 

 

今までの人生で読んだ本のNo.1だと思いました。

 

 

そして、何年か、何十年か後に、必ず再読しようと心に決めた本なのです。

 

 

2 マーガレット・ミッチェル著「風と共に去りぬ」

 

【明日は明日の風が吹く】で有名な「風と共に去りぬ」です。

 

アメリカ・南北戦争の頃の、美貌の主人公スカーレット・オハラの半生を描いた物語です。

 

この本は高校生の時に読みました。

 

当時は、美しく、気性の激しいスカーレット・オハラよりも、彼女の従姉妹でおとなしくて優しいメラニーへの思い入れが強かったです。

 

そして、スカーレットの初恋の人、美青年で紳士的なアシュレに恋心を抱きながら夢中で読んだものです。

 

 

若い頃の私は王子様系の男性が好きだったようです。

 

 

レット・パトラーのような激しいタイプの男性には全く魅力を感じませんでした。

 

 

 

 3 パール・バック著「大地」

 

近代中国の、ある家族の壮大な物語です。

 

中国は広くて、何もかものスケールが大きくて、日本とは全然違うと感じました。

 

 

貧しい農民が努力の結果、大地主になるのですが、細かい内容はすっかり忘れてしまっています。

 

 

でも、この本も高校生の頃に読みましたが、とにかく面白かった!

 

面白かったという記憶だけはあるのです。

 

 

読書の楽しみ

 

三冊とも、素晴らしく感動したということは覚えているのに、20年以上経つと内容をすっかり忘れているなんて、読書なんてそんなものなのでしょうか。

 

どの本も、自分のことだけを考えて生きていられた、今から思うと気楽で呑気な日々をそれが貴重だとも思うことなく、ぜいたくに過ごしていた若かりし頃に読みました。

 

 

それでも、そんな未熟で世間知らずの娘だった私でも、人生について深く考えさせられ、「本物」の文学に感動し、心が震える経験をしました。

 

 

それから時が過ぎ、波乱万丈というわけではないけれど、結婚し、子どもを産み育て、様々な経験を積んだ今、同じ作品を読んでみて、若い頃と比べてどんな風に感じ方、受け止め方が変わるのだろうか、というところが私のとても楽しみなところなのです。

 

読書の楽しみの一つには、その作品を読む年代によって、物語の感じ方や思い入れを持つ登場人物というものが変わってくる、ということがあると私は思います。

 

若い頃には気が付かなかったことも、感じ取れることがあるでしょう。

 

おわりに

 

まずは1番好きだった「モンテ・クリスト伯」から読む予定です。

 

 

それから、去年発売された村上春樹の新作、「騎士団長殺し」を図書館で予約していたのが、最初は予約が100人以上の待ちだったのが最近ようやく10人待ちにまでなり、もうあと少しで私の手元にやってきそうなので、こちらも今とても楽しみにしていることです。

 

 

読みたい本がたくさんあるということは幸せなことだと思います。

 

今年も、楽しく読書が出来そうです。

 

家事という仕事はお金を稼ぐことと同じように大変なことなのです

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疲れて家事がおろそかになる今日この頃

 

パートに出るようになってからは、もう身体がくたくたなので、平日の勤務日は、洗濯と食事という毎日どうしてもやらねばならないこと以外の家事は、出来ずに終わることがほとんどです。

 

掃除はほとんどを休日に行っているという状況です。

 

 

本当は毎日こまめに掃除をする方が良いのですが、分かっていても身体が動きません。

 

 

休日ですら、平日の疲れが溜まって、大した掃除は出来ていないというのが現状です。

 

 

主婦(夫)の仕事は大変だということを改めてしみじみ感じています。

 

 

小堀杏奴のエッセイ

 

 

私がとても大切にしていて、何度も読み返すほど気に入っている本があります。

 

文豪・森鴎外の次女、小堀杏奴(1909-1998)の「朽葉色のショール」です。

 

 

【本】“フランス・パリ流”の豊かな暮らしを提案する本 おすすめの3冊

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おすすめフランス・パリ流 ”豊かな暮らし本”

 

書店へ行けば、ミニマリストやシンプルライフ、断捨離、節約術などの、シンプルに豊かに暮らす提案をする本がたくさん並んでいます。

 

数年前に「フランス人は10着しか服を持たない」が話題になり、もちろん私もしっかり読みました。

 

フランス人は10着しか服を持たない (だいわ文庫 D 351-1)

 

こういうフランス・パリ流の無駄なところにお金をかけずに豊かな暮らしを楽しむ本は、他にもたくさん出版されていて、私は数ある ”豊かな暮らし本” の中でもパリ流のものが特に好きです。

 

その中でも個人的に好きなおすすめの3冊をご紹介します。

 

 

♡吉村葉子著「贅沢を味わい質素も楽しむ」

 

 

 フランスのパリで20年間暮らしておられた吉村さん。

 

友人として交流のあったフランス人の価値観を通して、本当の豊かな暮らしについて様々な提案をしておられます。

 

非常に高収入なのにセーター一枚買うのにも躊躇する女性の話には驚きましたが、そこには学ぶべきところがあると思いました。

 

♡米澤よう子著「パリジェンヌのお気に入り」

 

 

 イラストレーターの米澤よう子さんは、パリで個展を開いたり、4年間フランスと日本を行ったり来たりする生活を送られたそうです。

 

この本は、米澤さんの可愛くておしゃれなイラストでパリジェンヌの暮らしを紹介しています。

 

パリジェンヌのおしゃれ、買い物、バカンス、カフェ時間・・・。

 

おしゃれで堅実なパリジェンヌの精神に影響を受けること間違いなしです!!

 

戸塚真弓著「暮らしのアート」

 

 

フランス人でソルボンヌ大学の教授を夫に持つ戸塚さん。

 

パリでの豊かな暮らしを綴ったエッセイです。

 

大変な美食家である戸塚さんのマルシェでの買い物の様子や食にまつわる文章は、読んでいるともう美味しそうで美味しそうで、その表現力が素晴らしいです。

 

インテリアやおしゃれに関するエッセイからも、著者の素敵な暮らしが垣間見えます。

 

 日常生活にささやかな幸せを見い出し、豊かに暮らす戸塚さんのライフスタイルには学ぶべきところがたくさんあります。何度読み返しても楽しめるエッセイ集です。

 

おわりに

 

フランスのパリで暮らす日本人が感じたパリ流の価値観やライフスタイルには学ぶべきところが多くあると感じました。

 

 

しかし、フランス人にも色々な人がいるだろうし、フランス流(パリ流)が何もかも素晴らしいということではありません。

 

 

外国で暮らしてみて、初めて日本の良さが分かった、という声もよく聞きます。

 

 

日本の良いところにパリ流のエッセンスを加えて、良いとこ取りの豊かなライフスタイルを送ることが出来れば良いですね。

 

【本】受験をする人にもしない人にもおすすめ!人生の哲学本。林修著「受験必要論」

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林修著「受験必要論」

 

「今でしょ!」で有名な林先生の著作本を初めて読みました。

 

林先生はよくテレビに出ておられるようですが、私はあまりテレビを見ないので、実を言うとこの本を読むまでそのお考えなどを深くは知りませんでした。

 

 

 

 

 林先生の言葉に共感

 

林先生の数々の言葉に共感を覚えました。

 

 

その一部をご紹介します。

 

 

『受験ができることは特権的なことである』。これはすべての受験生に心しておいてほしいと思います。

~中略~

そもそも勉強できるということは贅沢なことなんです。

~中略~

大学とは自分の可能性を探す場所です。そんな素敵な場所への挑戦を親がさせてくれる環境にある。しかも、行きたくても行けない人がいる中で行かせてもらえる。なのに、受験に真剣に取り組めないというのは、甘えているのではないでしょうか。やりたくないならば、やらないほうがいい。逆に、やらせてもらえるのならば真剣に向き合いなさい、と言いたい。

 

別に全員が受験をする必要はない。何か打ち込むことが見つかっている人にとっては、受験は不要です。しかし、そういう人は少ない。とすれば、そこに受験の意味を見い出すことは可能でしょう。10代のうちに自分の人生に真剣に向き合うことを可能にする1つの制度である、と。

 

受験勉強で得た、入試で点数を取れる能力は、今後の人生で1回も使うことはないかもしれません。けれども、16歳から18歳にかけての時期に、1つの目標に向けて、欲望を抑制しつつ、結果を出すことができたとすれば、それは一生の自信になりえます。

 

『オレはやればできる』と自分をごまかす生き方はみじめです。

 

一方で、どんなことであれ、実際にやって結果を出したことから得られる自信は確かなものです。

 

まだまだ狭い世界に生きている高校生にとって、受験がその役を果たしてもいい、そう考えています。

 

勉強をする目的とは

 

巻末に、灘高校の英語教諭・木村先生との対談が載っています。

 

 

林先生の、「結局のところ、勉強する目的は何か」という問いに対する木村先生の言葉に深く感銘を受けました。

 

一番大きなことは、生きている間の自分の力を上げて、他の人たちのためにどれだけ尽くせるか、ということじゃないですか。それに尽きると思います。

 

おわりに

 

勉強が好きならば、真剣に向き合う気持ちがあるのなら、受験は良い制度なのではないかと、林先生同様に私も思います。

 

この本を読み、林先生はとても広い視野を持っておられる方だということが分かりました。私は先生に対する印象が180°変わりました。

(先生、今まで誤解していました。ごめんなさい)

 

 

子どもを持つ親御さんは勿論のこと、そうでない人も、受験に縁のない人、なかった人にとっても、どんな人にとってもきっと何か得るものがある本だと思います。

 

 

受験というフィルターを通した人生哲学本とも言えるでしょう。

 

【本】母の偉大な愛。もしも我が子が脳死状態になったなら?東野圭吾著「人魚の眠る家」

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東野圭吾著「人魚の眠る家」

 

「脳死」という非常に重いテーマを扱った小説です。

 

 

 

近々離婚する予定であった仮面夫婦の娘が事故に遭い、おそらく脳死であろうという状態になります。

 

そこで親はどんな選択をするのか?

 

意識は全くないけれど、人工呼吸器をつけているとはいえ、心臓は動いています。

 

それでも死んでしまったと思えるのか?

 

決断は出来るのか

 

心臓が動いていて身体が温かいのであれば、いくら意識が無いとはいえ、人工呼吸器を外したり、ましてや臓器提供を決断することは、なかなか出来ないことのように思えます。

 

親はもしかしたら「奇跡」が起こるのではないかという希望を捨てることが出来ないのではないでしょうか。

 

 

物語でも、娘への呼びかけに対して、娘の身体が反応する場面があるのです。

 

親は「だから諦めてはならない」と思うのですが、医師は偶然起こった脊髄反射であると冷静な判断を下します。

 

 

 しかし母親の娘への愛は、次第に狂気じみたものになって行きます。

 

 

移植を待つ側の家族

 

一方で、子どもの病気を治すには移植しかなく、ドナーが現れるのを待つ家族が出てきます。

 

印象的な箇所を引用します。

 

我々はどこかの子供が早く脳死すればいいなんてこと、少しも考えておりません。妻とも話し合ったんです。お金が集まって、渡航移植が決まったとしても、ドナーが現れるのを心待ちにするのだけはやめようと。少なくとも、決して口にはしないでおこうって。

 

ドナーが現れたということは、どこかで子供が亡くなったわけで、悲しんでいる人がたくさんいるに違いないですから。

 

移植手術は善意という施しを受けとることであり、要求したり期待したりするものではないと考えています。同様に、脳死を受け入れられず、看病を続ける人たちのことをとやかくいう気はありません。だって、その親御さんにとっては、その子は生きているわけでしょう?だったら、それもまた大切な一つの命じゃないですか。私は、そう思います。

 

 おわりに

 

母親の娘への愛が周りからは異常な行動に映りますが、読了後、私はこの母親の大きな愛に深い感動を覚えました。

 

 

物語のプロローグに、ある少年が登場します。

 

エピローグでその少年がまた登場するのですが、想像もしていなかった結末にびっくり。感動で涙が止まりませんでした。

 

 

 

こういう表現は少し語弊があるかもしれませんが、読了後は清々しい気持ちになりました。

 

ぜひおすすめしたい作品です。

 

【本】カフェを賢く利用する。カフェの上手な活用法ならこの本。齋藤孝著「15分あれば喫茶店(カフェ)に入りなさい。」

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齋藤孝著「15分あれば喫茶店(カフェ)に入りなさい。」

 

先日、書店で面白そうな本を見つけました。

 

カフェを愛する私にとっては見逃せないタイトルです。

 

 

 

 実用的な喫茶店(カフェ)活用本

 

スタバへ行くと、学生が勉強していたり、スーツ姿の会社員が真剣な顔をしてパソコンに向かっています。このような風景はもうおなじみですよね。

 

私もカフェで過ごす時間が大好きです。

 

www.himetsubaki2017.com

私がカフェに行く理由は、読書をしたりのんびり物思いに耽ったり、と主にリフレッシュをする為です。

 

 しかしこの齋藤孝さんは、のんびりくつろぐ為にカフェを利用するのではなく、仕事をする場として活用しておられるのです。

 

喫茶店(カフェ)は仕事をするのに適している場所

 

 書斎だと、デスクの前に座っても集中できなかったり、「やりたくないなあ」という気持ちを引きずることがありますが、喫茶店には人の目があります。家のソファのようにゴロンとダラけることはありません。

 

一方で、ではそれほど堅苦しいかというと、コーヒーなどの飲み物があって、のんびりリラックスできる自由な雰囲気があります。

 

その「ちょっとだらけた公共性」が自分をコントロールするのに最適です。だから仕事モードのスイッチが確実に入ります。それが喫茶店です。

 

テレビでもおなじみの齋藤孝さんは、著作本も数多く出版されておりお忙しくされていることでしょう。

 

なんと、そのお仕事の半分以上は喫茶店(カフェ)でこなしておられるのだそうです。

 

喫茶店(カフェ)の利用法

 

たくさんの利用法が紹介されていますが、そのうちの1つをご紹介します。

 

雑用をためて「セット」を作る

 

どんな人でも雑用からは逃れられません。

 

人によって雑用の種類は変わってくると思いますが、例えば交通費の伝票や税金関係の書類など、色々ありますよね。

 

こういう、取り掛かるのに「いちばん気を重くするもの」の「セット」をクリアファイルなどに入れて作っておきます。

 

そして、こうした雑用がたまったら喫茶店へ向かうのです。

 

喫茶店に向かうことはそのきっかけです。雑用を処理することで、心の整理にもなります。

 

雑用がいくつあるかもわからずに、モヤモヤしている状態は最悪です。それが続くとだんだん鬱な気分になっていきます。

 

雑用を軽く見てはいけません。雑用の蓄積が人を鬱にするのです。

 

 おわりに

 

カフェの活用法だけで1冊の本を作ってしまう著者に脱帽しました。

 

著者は普段、色々なカフェを利用されているそうです。

 

スターバックス、ドトール、サンマルクカフェ、ベローチェ、ルノアール・・・。

 

おなじみのカフェですよね。

 

カフェ別の利用法も紹介されていて、これもとても面白く感じました。

 

喫茶店やカフェで過ごすことが好きな方に、ぜひおすすめしたい本です。

 

【本】運命を受け入れたときから人生は変わり始めるのかもしれない。夏苅郁子著「心病む母が遺してくれたもの」

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夏苅郁子著「心病む母が遺してくれたもの」精神科医の回復への道のり

 

以前朝日新聞で精神科医の夏苅郁子さんを紹介する記事を読み、その過酷な人生に衝撃を受けました。

 

そして先日、ずっと気になっていた夏苅郁子さんの著書を読みました。

 

 

 

母親の発病から

 

著者の母親は著者が10歳のときに「統合失調症」を発症します。

 

以前は「精神分裂症」と呼ばれていた病気です。

 

 

病状は次第に悪化し、2度の入院を経て両親は離婚します。

 

元々、父親は家庭を顧みない人であり、それが母親の発病のもとになったようです。

 

 

しばらくして父親は再婚。

 

著者は通っていた女子大を辞め、一発奮起して医大に入学。

 

精神科医となります。

 

 

医師時代

 

子ども時代と青年時代を暗く特異な環境で過ごした著者は、大人になり精神科医となっても、人付き合いの仕方が分からず、自分に自信がなく、また、離れて暮らす母親のこと、当時の精神科の絶望的な状況などに苦悩します。

 

しかし、10年間会っていなかった母親との再会やたくさんの人たちとの出会い、結婚により著者は少しずつ変化していきます。

 

運命を受け入れる

 

結婚後は子ども2人に恵まれ、幸せな家庭を築いておられます。

 

私は、人にはどんなに望んでも手に入らない人生もあるのだと、運命を受け入れるしかないと思っています。でも、自分に手をかけてあげることで少しでも心が落ち着くならば、それに代わる人生に納得ができるのだと思いました。

 

私にとって、幸せな子供時代は「自分の人生にはないもの」とあきらめようと思います。でも、それは決してマイナス思考ではないのです。「私は私」と思うことができる「何か」を見つけることが大切だと思っています。

 

 運命を受け入れることが出来たとき、人は変わり始めるのではないのでしょうか。

 

著者は、

 

「人はいつだって変われる!」

 

と言及しています。

 

おわりに

 

著者の過酷な運命とは比べものになりませんが、私も自分の育った家庭環境や親への不満というものを、長く持っていました。

 

若い頃、特に10代20代の頃は、友人や従姉妹と自分の家庭環境を比べては不平不満ばかりで、何事も親のせいにしていました。

 

 

しかし、どんな事でも「誰かのせい」にしているうちは、本当の幸せはやって来ないのだと今では思います。

 

若い頃の私は正にそうでした。

 

そして時が経ち、いつの日か、自分の運命をすっと受け入れることが出来ました。

 

 

たくさんの経験、たくさんの人との出会いによって、少しずつ自分の心が変化して行ったのでしょう。

 

 

今は生きていくのがとても楽です。

 

 

人は生まれてくるとき親を選べません。

 

だから、人生はとても不公平だと思うけれど、そこで人生を諦めてしまったら勿体ない。

 

人生、マイナスから始まってもプラスに持って行くことは出来ると思います。

 

また、プラスで始まってもマイナスになってしまうこともあるのです。

 

自分の運命を受け入れ、自分を大切に丁寧に生きていれば、その人に合った幸せが必ず手に入るのではないかと私は信じています。

 

【本】親は子どもを決して見離してはいけない。親と子の関係を考える。薬丸岳著「Aではない君と」

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薬丸岳著「Aではない君と」

 

ある日突然、息子が殺人事件の容疑者として逮捕されます。

 

父親はどうやって息子と向き合って行くのか。

 

 

 

少年の両親は離婚していて、少年は母親と暮らしていました。

 

この物語は、離れて暮らす父親と息子との関係に焦点をあて、加害者の家族、被害者の家族、そして少年法犯罪について、デリケートな問題に深く考えさせられる重い作品です。

 

子どもからのSOS

 

我が家の話になりますが、先日息子が2日間学校を休みました。

 

最初の日は何となく体調が悪いと言ったので、熱は平熱でしたが、季節の変わり目だから体調を崩したのだろうと思い欠席させました。

 

夕方頃には元気になっていたので、翌日は登校できるだろうと思っていたのですが、翌日の朝には耳が痛いと言いました。

 

息子は過去に何度も中耳炎になっているので、また中耳炎だろうと思い学校を休ませて耳鼻科へ連れて行きました。

 

しかし、先生によるとどこにも異常はなし。

 

熱も無いし、学校を休まなければいけない症状は何もないとのこと。

 

病院を出て、午後からの授業だけでも受けるように息子に言いましたが、息子は「耳が痛い、体調が悪いから家にいる」と言います。

 

「何か学校で嫌なことがあるの?」と聞いても、「何もない」と言い、学校は楽しいそうで、ただ具合が悪いだけだとのこと。

 

どうしようか迷いましたが、無理に行かせるのもよくないと判断し、結局午後からも家で休ませました。

 

次の日は元気になって問題なく学校へ行きましたが、息子は時々こうやって学校を休むので、私にとってこのことが少し不安の種となっています。

 

息子は登校した時は元気そうに帰ってきますし、ランドセルを置いたらおやつも食べずに友人と遊ぶために外へ出て行きます。

 

勉強が好きなので授業が苦だということもなく、先生の話によると学校でもとても楽しそうに過ごしているようです。

 

それなのに、身体に何の異常もないのにどうして学校へ行きたがらないのか?

 

もしかしたら心配することは無いのかもしれませんが、子どもからのSOSは決して見逃してはいけません。

 

常に注意深く子どもを観察しなければと、いつも心に決めています。

 

おわりに

 

物語では、父親は息子のことを愛してはいましたが、息子のSOSに気づくことが出来ませんでした。

 

事件後、父親は真剣に息子に向き合います。

 

 

読み進めるのが辛い場面もありましたが、親として、読んでおいて損はない作品だと思います。

 

以前、知人から発された言葉が忘れられません。

 

「子育てに手を抜くと、後で必ずツケが回る」

 

定年まで正社員でバリバリ働いていた、今はもうリタイアされた知り合いの女性の言葉です。

 

夫婦とも激務であったため、しっかりと子どもに向き合うことが出来なかったそうです。

 

詳しいことは語られませんでしたが、子どもが思春期にさしかかった頃、相当苦労をされたようです。

 

 

親子の関係。

 

どんな関係が正解なのかは分かりませんが、日々、どんな事があっても愛しているということ、受け入れるということを言葉でも態度でも示すことを忘れずにいたいと思っています。

 

【本】パリでの心豊かな暮らしから学ぶこと。弓・シャロー著「パリが教えてくれたボン・シックな毎日」

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フランス・パリでの豊かな暮らし

 

パリでフランス人の夫と暮らす、日本の名門のご出身である79歳の弓・シャローさん。

 

79歳とはとても思えない若々しく美しい弓さんの、人生を心豊かに楽しむ方法を紹介する本です。

 

 

 

 

ファッションについて

 

フランス人は、衝動買いをする人がめったにいないそうです。

 

日本ほど、ファストファッションから一流ブランドまで服も靴も小物も揃うところはない。

 

日本人が服をたくさん買う割に、着る服がない、何を着たら良いのかわからないという人が多いのは、選択肢がありすぎるからなのだ。

 

そして、そのようになってしまう原因は、自分の似合うものが分かっていないからであると断言しておられます。

 

フランスでは、センスがいいといわれるマダムほど、少ない自分の定番服を上手に着回しています。「目新しい1着より、似合うに勝るおしゃれなし」ですよ。

 

似合うに勝るおしゃれなし

 

本当に、その通りだと思います。

 

私もこの2、3年で、自分のワードローブの見直しをして、本当に自分の似合うもの、本当に好きだと思う服だけを残して、後はすべてリサイクルショップに買い取ってもらいました。

 

歳を重ねるにつれ、たくさんの失敗を経て自分の似合うものが分かってきました。色や形。買うときは必ず試着をし、少しでも違和感があれば買わない選択をする。なるべくシンプルで質の良いものを選ぶ。

 

Tシャツやカットソー1枚買うのにも考えに考えて購入します。

 

今ではもう失敗するはなくなりました。

 

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 パリでの暮らし

 

 いま、家の中にあるのは好きな物ばかり。特別高価だとか、価値がある物というわけではありませんが、日本から持ってきた物やフランスの蚤の市で購入した大好きなアンティークの家具を中心に、気に入った物を少しだけ置いています。小さな石けん一つにしても好みの色と香りにこだわっていて、好きな物しかもう要らないの。

 

好きな物しか要らない。共感します。

 

好きな物しかない部屋で暮らす、それが一番の幸せでないでしょうか。日々、特別なことはなくても、ただその空間にいるだけで心が満たされる。一番の贅沢であり、そしてそれを実現するのは難しくないことだと思います。

 

弓さんの、風水を勉強している友人の話によると、家の中の物がその住人に愛されている物が多い家は、その家は運気が強いのだそうです。

 

生きるということ・働くということ

 

 よく知られていることですが、フランスの女性に専業主婦はほとんどいません。それはフランスでは働く女性をサポートする体制がとても良く整っているからです。

 

弓さんも今はリタイアされていますが、ずっと働いてこられました。

 

夫との生活は割り勘でやっておられるそうです。

 

日本の名家にお生まれになった弓さん。

 

大変豊かな家庭で恵まれた子ども時代を過ごされたようですが、昭和20年の敗戦で生活は激変しました。

 

お父様はGHQに勤務することになり、裁縫が得意だったお母さまは、仕立物の内職で家計を支えたそうです。

 

生きるためにはお金が必要です。ならば、その必要なお金を人は自分でできる仕事をして得なければならない。「生きる」ということは「働く」ということ。父母の姿は、その後の私の生き方に大きな影響を与えた気がします。

 

好きなことをして経済的に自立をする。

 

素晴らしいことですよね。

 

これが出来たら怖いものはないと思います。

 

しかし、今の日本の現状では、女性が結婚・出産をして経済的に自立できるほどの収入を得続けることはとても難しいことです。

 

出産で一旦退職してしまうと、次は以前のような高収入で自分の能力を最大限に生かせる職場を見つけることは厳しいでしょう。

 

自立なんてほど遠く、家計の足しになる程度の収入を得るのが精いっぱいという人が多いのではないでしょうか。

 

けれども、自立とは程遠くても、少しでもお金を稼ぎたい、と私は考えています。

 

ちょうどパートに出ることを考え始めていた私にとって、弓さんの言葉は深く心に響きました。

 

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生きるということ、働くということ。

 

今になって、ようやく真剣に考えるようになりました。

 

おわりに

 

この本には人生を豊かに生きるヒントがたくさん詰まっています。

 

女性としてどう生きるか、働くか。

 

夫婦間の問題にも言及されています。

 

長い人生で様々なことを乗り越えてきた方の言葉には重みがあります。

 

心から出合えて良かったと思える良書です。

 

せめてあと10年早くミニマリズムに出合いたかった。今、20代、30代のミニマリストが羨ましい

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ミニマリストへの道

 

書店に行くと断捨離やミニマリズム、シンプルライフに関する本がいつも沢山並んでいます。それだけ世間の関心が高く、本も売れているのでしょう。

 

 

 ミニマリストブームが起きたのは2015年頃ですが、それ以前にも断捨離やハウスキーピング、片付け・収納法などの本は数多く出版されていました。

 

 私もそのような本を読み、シンプルに暮らすことへの関心が少しずつ高まっているところにミニマリズムの考えに出合いました。

 

 それまでモノを減らしたり片付けや収納の工夫をする私の目的は、部屋をすっきりさせるため、見栄えを良くするため、というような表面的なことでした。

 

ドミニック・ローホーさんの本との出合い

 

ミニマリズムが人生を豊かにするための手段であることを教えてくれたのは、フランス人で日本の禅の文化を愛するドミニック・ローホーさんです。

 

私は知りませんでしたが、日本でミニマリストブームが起こる前から著書を出版されています。

 

ドミニックさんの本は数が多いのですべてを読んだわけではありませんが、イラストがありページ数が少ないこれらの本は、普段あまり本を読まない人にでもおすすめできるものです。

 

現在は中古のものしか手に入らないようです。

 

 

 

 

もっと早くミニマリズムに出合いたかった

 

 

  • 自分の本当にやりたい事は何か?
  • 自分にとって本当の幸せとは何か?

 

 

 

 

 

 

 おわりに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【本】罪を償うってどういうこと?本当の償いとは何なのかを考えさせられる。東野圭吾著「虚ろな十字架」

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東野圭吾著「虚ろな十字架」

 

今回読んだこの作品から、本当の意味での罪の償い、そして死刑制度の是非など、重いテーマについて深く考えさせられることになりました。

 

 

 

娘を殺された中原夫婦は、犯人に死刑判決が出た後に離婚します。

 

そして数年後、今度は元妻が何者かに殺されます。

 

 

 死刑制度の是非

 

死刑制度は賛成か、反対か。

 

こんな重いテーマについて、ここで安易に自分の意見を述べることはとても出来ません。

 

それは、いくら考えても答えが出ないからです。

 

ただ私がいつも思うことは、死刑を反対する人は、

 

「ムカつくから殺したーーーー」

 

などと言うような人間に、自分の子供や親など大切な人が無残に殺されたとしても、その主張を変えずにいられるのか?ということです。

 

加害者の生育状況や精神状態、冤罪など、単純に白黒つけられないとろがあるので、何とも難しい問題ですね。

 

感情だけで人間を裁くことは危険な一面があるのかもしれません。

 

事件とは無関係の者による冷静な判断も必要なのでしょう。

 

しかし被害者側に立ってみれば、どんな理由があるにせよ目には目を・・という気持ちになるのは当然のことではないでしょうか。

 

償いの形

 

罪を犯して刑務所に入り、長い年月の服役やその先にある死刑は罪に対しての罰であり、償いであると言えます。

 

死刑にならなかったとしても、出所後の生活は前科者としての社会的な制裁が待っていることが多いでしょう。

 

もし私が被害者の家族だったとしたら、私は加害者に何を望むだろう?と考えます。

 

やはり死刑でしょうか?

 

それとも無期懲役?

 

長い服役の後、真っ当な人間になって社会復帰して欲しい?

 

刑務所の中にいなくても、自ら重い十字架を背負って生きて行くのも一つの償いの形かもしれません。

 

心の中は誰も分からない

 

どんな刑が決定されても、やはり加害者には悔い、そして悩み苦しんで欲しいと思います。

 

どんな罰が与えられようと、加害者がどんな気持ちで日々を過ごしているかは、誰にも分かりません。

 

本当に心から自分の罪を悔い、犠牲者への懺悔の気持ちを持って日々を送っているならまだ少しは救われるかもしれませんが、全く反省することがない者、また、悔い改めている振りをする者もいるでしょう。

 

そういう、全くの反省も苦悩もない加害者が望み通り死刑になったとしても、虚しさでいっぱいになるような気がします。

 

おわりに

 

結局、やはりいくら考えても答えが出ない問題でした。

 

自分が置かれている立場によって、考え方がぶれそうです。

 

 しかし、すぐに答えは出なくても、考えるということは大事なことではないかと私は思います。

 

この小説は重いテーマについて考えるきっかけを与えてくれました。

 

物語としても面白い、とても良い作品だと思います。

 

【本】食はすべての基本。幸せな家庭は幸せな食卓から作られる。佐藤初女著「『いのち』を養う食」

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夏休みは大忙し

 

夏休みは学生にとっては楽しいときなのでしょうが、母親にとっては、普段よりも家事労働が増え、忙しくて大変な毎日です。

 

私も二学期が始まるのを指折り数えています。

 

 

 

子ども達がいて色々なものを散らかしていると、掃除機はかけにくいし、三度の食事の支度と後片付け、喧嘩の仲裁・・。

 

一日があっという間に過ぎて行きます。

 

三度の食事の支度は大変だけれど

 

大変な毎日ですが、こんなに大変なのもあと数年だろうし、子どもたちと濃厚な時間を過ごす時間はあとわずかしか残されていないのだと思うと、一日一日を大切にしなければと自分に言い聞かせています。

 

私にとって夏休みの一番大変なことは、三度の食事の支度です。

 

私は外に働きに出ていないので、毎日、食事は家族と一緒に食べています。

 

夫は不在の時もありますが、いつも必ず私はいるので、個食になるということはありません。

 

毎日、家族で食卓を囲み、賑やかに食事の時間を楽しんでいます。

 

佐藤初女著「『いのち』を養う食」

 

青森県で「森のイスキア」を主宰されていた佐藤初女さん(2016年没)。ここでは、悩みや問題を抱えた人を受け入れ、食事を共にし、寄り添う活動をされていました。

 

先日、佐藤初女さんの著書を読みました。